ハワイと聞くと、多くの人が美しいビーチやリゾートを思い浮かべる。しかし実際には、ハワイには独自のスポーツ文化が根付いており、観光客でもその熱気を体験できる。メジャースポーツの観戦はもちろん、学生スポーツや伝統的な競技に触れることで、ハワイのもう一つの魅力を発見できるはずだ。
本記事では、ハワイで観戦できるスポーツを総合的に紹介する。
ハワイにおける野球観戦
野球とハワイの歴史
ハワイでは、野球は19世紀後半から親しまれてきた。日本やアメリカ本土からの移民労働者が広めた背景もあり、野球はハワイのスポーツ文化の中でも特に重要な位置を占めている。特に日系人コミュニティとの関わりが深く、現在でもリトルリーグや高校野球の人気が高い。
メジャーリーグとの関わり
ハワイにはMLBの本拠地チームは存在しないが、過去にはスプリングトレーニングやエキシビションマッチが開催されたことがある。また、ハワイ出身の選手もMLBで活躍してきた。カート・スズキ(元ワシントン・ナショナルズ)やコルテン・ウォン(シアトル・マリナーズ所属)などはその代表例だ。


ハワイ・ウィンターリーグ(Hawaii Winter Baseball)
1993年から2008年まで行われていた「ハワイ・ウィンターリーグ」は、若手プロスペクト選手の登竜門として知られていた。イチローや大谷翔平のような日本人スター選手は参加していないが、ダスティン・ペドロイアやノマー・ガルシアパーラなど、後にMLBを代表する選手たちがここで経験を積んだ。
現地で楽しめる野球観戦
現在、プロ野球チームは存在しないものの、ハワイ大学の野球部「Hawai’i Rainbow Warriors」は人気がある。ローカルファンが集うスタンドは温かい雰囲気で、観光客も安心して観戦できる。また、観光客でも気軽にチケットを購入できるため、地元の学生野球の熱気を感じられる。
チケットはハワイ大学公式サイト(Hawaii Athletics)や「eTicketHawaii」で購入可能。シーズン中でも当日券が出ることがあるため、急な観戦にも対応できる。スタジアム「Les Murakami Stadium」は、ホノルルのハワイ大学キャンパス内に位置し、ワイキキから車で約15分、バス(TheBusのルート13または4でアクセス可能)で約25〜30分とアクセスも抜群だ。
ハワイにおけるアメリカンフットボール観戦
ハワイとアメフト文化
アメフトはアメリカ本土同様、ハワイでも高い人気を誇る。特に高校アメフトは非常に盛り上がり、才能ある選手が本土の大学やNFLに進むことも多い。タガヴァイロア兄弟(トゥア、タウリア)はその代表例だ。
プロチームの存在
ハワイにはNFLチームは存在しない。しかし過去には、NFLのオールスター戦「プロボウル」がホノルルのアロハスタジアムで長年開催されてきた。2009年を最後に本土開催へと移ったが、プロボウルとともにハワイはアメフトの「聖地」としての記憶を残している。
ハワイ大学レインボー・ウォリアーズ
アメフト観戦の中心となるのがハワイ大学のチーム「Hawai’i Rainbow Warriors」だ。彼らはNCAAディビジョンIに所属しており、ホームゲームはキャンパス内の「TC Ching Athletics Complex」で行われる。試合当日は学生や市民が集まり、独特の応援文化を体験できる。チケットは公式サイトまたは「eTicketHawaii」で事前購入可能。シーズン中は特に人気カードが早く売り切れるため、早めの確保が望ましい。
スタジアムは、ハワイ大学キャンパス内にあり、ワイキキから車で約15〜20分、バスの利用だとルート6、ルート13で「UH Mānoa」下車とアクセスも非常に良い。
高校アメフト
ハワイの高校アメフトは驚くほどレベルが高く、観戦する価値がある。セントルイス高校やカフク高校は全米でも有数の強豪であり、NFLに進む選手を多数輩出している。旅行中に試合日が重なれば、ローカルな熱気に触れられる絶好の機会になる。
ハワイにおけるバスケットボール観戦
バスケットボールの人気
バスケットボールもハワイでは根強い人気を誇る。特に若者を中心にストリートバスケ文化が広がっており、公園やビーチ沿いのコートでは常に試合が繰り広げられている。
ハワイ大学レインボー・ウォリアーズ
バスケットボールでも、ハワイ大学が観戦の中心だ。男子チームは「Rainbow Warriors」、女子チームは「Rainbow Wahine」と呼ばれ、NCAAディビジョンIで戦っている。シーズン中はスタン・シェリフ・センターで試合が行われ、観光客もチケットを購入できる。
エキシビションマッチ
ハワイでは、NBAチームのエキシビションゲームや大学チーム同士の交流試合が行われることがある。特に秋に開催される「Hawaiian Airlines Diamond Head Classic」は、全米から強豪大学が参加するトーナメントで、観光客にも人気だ。
サーフィンとビーチスポーツ
サーフィンの聖地
ハワイといえばサーフィン。観戦スポーツというよりは参加型だが、プロ大会の観戦も可能だ。ノースショアでは毎年冬に「Vans Triple Crown of Surfing」が開催され、世界最高峰のサーファーたちが集結する。

ビーチバレー
ワイキキビーチではビーチバレーの大会も行われ、ローカルから観光客まで盛り上がる。プロツアーがハワイに上陸することもあり、迫力あるプレーを間近で楽しめる。
サッカーとその他のスポーツ
サッカー
サッカーも徐々に人気を伸ばしている。ハワイにはプロチームはないが、国際親善試合や大学サッカーを観戦できる。特に女子サッカーの盛り上がりは顕著だ。
ラクロス・ラグビー
ハワイではラクロスやラグビーの大会も開催されることがある。特にラグビーはポリネシア文化との結びつきが強く、ローカルイベントとして観戦できる機会がある。
学生スポーツ文化の重要性
ハワイではプロチームが存在しないため、大学や高校のスポーツが大きな役割を果たしている。ハワイ大学の試合は観光客にとってアクセスしやすく、学生アスリートたちの情熱を肌で感じられる貴重な機会になる。また、高校スポーツは地域社会の誇りであり、観戦を通じてハワイの人々の結びつきを感じ取れる。
観戦の実用情報
- チケット入手:大学スポーツはオンラインで事前購入が可能。現地で当日券を買えることも多い。
- アクセス:ワイキキからはバスやレンタカーで簡単に行ける。特にハワイ大学の会場はアクセス良好。
- フード&ドリンク:スタジアム内ではローカルフードが楽しめる。ポケボウルやハワイ風ホットドッグなど、観戦をさらに楽しくする。
- 注意点:屋外スタジアムは日差しが強いため、日焼け止めや帽子を持参するのがおすすめ。
まとめ
ハワイはリゾート地としての魅力が際立つが、実はスポーツ観戦の楽しみも豊富に揃っている。野球、アメフト、バスケといったアメリカの定番スポーツはもちろん、サーフィンやビーチバレーといったハワイならではの競技も体験できる。また、プロチームが存在しない分、大学や高校の試合が地域社会の中心となっており、観戦すればローカルの熱気を肌で感じられるだろう。観光とあわせてスポーツ観戦を組み合わせれば、より深くハワイを楽しむことができるはずだ。

