今季のナショナルリーグMVPレースは、大谷翔平(ドジャース)とカイル・シュワーバー(フィリーズ)の一騎打ちの様相を呈している。
二刀流という唯一無二の存在感を放つ大谷か、それとも本塁打と打点でリーグを支配するシュワーバーか。この記事では両者の成績(2025/9/1時点)を整理し、過去のMVP傾向やアメリカのメディア予測を踏まえたうえで、今年のMVPが誰にふさわしいのかを考察していく。

大谷翔平の今季成績と評価
大谷は今季も二刀流としてリーグを牽引している。打撃での爆発力に加え、投手としても一定の存在感を発揮している点が評価を高めている。

打撃成績
- 打率 .276
- 45本塁打
- 85打点
- 124得点(134試合出場)
- OPS .986(ナ・リーグトップ)
投手成績
- 27.1イニング登板
- 35奪三振(K/9=11.5)
- 防御率 4.61
➡ 打撃では圧倒的な存在感を見せつつ、投手としての貢献も加算されることで「総合MVP」としての価値を確立している。
カイル・シュワーバーの今季成績と評価
シュワーバーは「打撃特化型MVP」の代表格といえる。守備や走塁での貢献は限られるが、破壊的な打棒がチームを勝利に導いている。

打撃成績
- 打率 .245
- 49本塁打(ナ・リーグトップ)
- 119打点(ナ・リーグトップ)
- ハードヒット率 60.4%(MLB歴代4位)
インパクトある試合
- 8月28日:1試合4本塁打・9打点(MLB史上21人目の快挙)
➡ シンプルに「打撃だけで試合を決める存在」。ホームラン王と打点王を同時に狙えるパワーは、MVP争いを接戦にしている。
メディア予測と賭けオッズの傾向
アメリカの主要メディアやブックメーカーの評価を見ても、MVPレースの構図は明確だ。
ブックメーカーの評価(9月1日時点)
- ワシントン・ポスト:OPSや得点でNLトップの大谷を最有力と評価
- ニューヨーク・ポスト:シュワーバーが「Ohtaniの独走を脅かす存在」と報道
- TalkSport:大谷は依然MVP候補だが、二刀流完全復帰への期待も言及
ニューヨーク・ポストでは、オッズは大谷が「-400」、シュワーバーが「+300」。過去30試合でシュワーバーが15本塁打を放ち、打撃で急浮上。それに対して大谷は同期間で本塁打9本、打率 .233/出塁率 .346/長打率 .491 と落ちており、「逆転の可能性が高まっている」と報じられている。さらに、大谷の投手での起用も制限されており、チームの低迷も追い風となっている。
賭けオッズ(9月1日時点)
- BetMGM:Ohtani -5000、Schwarber +900
- FOX Sports:Ohtani -1493、Schwarber +600
- CBS Sports:Ohtani -425、Schwarber +275
➡ メディアもオッズも「大谷本命、シュワーバー対抗」で一致している。
その他
Sportskeedaの解説:MLB アナリスト、Chris Rose は「本塁打と打点を除けば大谷の方が上」と指摘し、「シュワーバーが大谷からMVPを奪うなんて、どんな世界を想像してもあり得ない」と断言。共演のTrevor Plouffe も「二刀流で投打に貢献できる大谷に軍配が上がる」と語る。ただし、「シュワーバーが50本塁打を達成したらまた話は変わる」と補足する形で、打撃重視の視点を尊重するコメントも見逃せない。
過去のMVP傾向から見る2025年の行方
歴代のナ・リーグMVPを振り返ると、いくつかの共通点が見える。
- 複数分野への貢献を評価する傾向:
大谷のように「投打両方で貢献する選手」は、MVP評価では希少であり強い印象を残す。過去の受賞歴からも、打撃だけではなく、他の要素も加点対象となる。 - 打撃タイトル独占による評価:
シュワーバーのように本塁打・打点・長打率などを一手に引き受ける「圧倒的な打撃成績」は、多くの票を集める可能性が高い。「WAR は高くないが、見た目にも数字にも残るスタイル」は根強く支持される。 - 守備軽視ポジションでのマイナス:
DH や一塁など、守備貢献が少ないポジションでプレイしていると、どうしても守備評価が影響し、不利になることもある。ただし、打撃が突出すればその分をカバーできるケースも多い。
➡ 「WARの高さ」と「チームへのインパクト」が受賞を左右してきた。
結論:2025年NL MVPは誰にふさわしいか?
- 大谷翔平を推す理由
・OPS .986でリーグを支配
・二刀流による総合的価値
・主要メディア・オッズで圧倒的支持
- カイル・シュワーバーを推す理由
・49本塁打・119打点という圧倒的打撃成績
・8月の「1試合4発」で歴史的インパクト
・打撃特化MVP像を体現
➡ 結論としては、「大谷翔平が最有力」。二刀流という希少価値と打撃タイトル級の成績を兼ね備える点で、歴史的にも高い評価を受けるだろう。ただし、シュワーバーの「打撃特化型MVP」としての魅力も十分に票を集めるはずであり、最終投票での得票差がどこまで縮まるかが注目される。

